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ドクター解説

炎症のメカニズムと、色素沈着という副作用について

炎症のメカニズムと、色素沈着という副作用について

こんにちは。レーザーキングの高先生にもお許しいただき、レーザークイーンの称号をいただきました崎尾です笑。
今回は炎症についてのお話です。

炎症とは、ケガや病気の際に身体を正常な状態へ戻そうと機能する、さまざまな防御システムのことと定義されています。

美容の領域において、この炎症はまさに大きな課題となります。
エイジングそのものが慢性炎症によるものとも近年では言われてきています。

傷や肌のダメージを修復するステップで炎症が起きることは避けられませんが、それが長引いてしまうとデメリットしか生み出しません。
そして美容医療とはほとんどのものが「程よく」「適切な」熱入れや熱ダメージを加えることでその修復機構を利用して組織の若返りを引き起こすものです。ですが、そこで生じた過剰な炎症というのは治療成功における最大の障壁となります。

シミ治療のあとに薄いかさぶたができ、それが剥がれて美しくなった、という結果だけで完結すれば理想的ですが、現実はそう簡単にはいきません。
かさぶたが取れた部位がうっすらと赤みを帯び、1か月ほど経つと再び茶色くなってしまった、という経験を持つ方は多いはずです。年齢を重ねるほど、こうしたリスクは高まる傾向にあります。「1回の施術でシミが消えず、すぐに再発してしまった」というお悩みもよく耳にします。
あるいは肝斑が悪化した、なども炎症の増悪によるものですね。

シミを取るためレーザーをスポットで照射した肌には少なからず熱エネルギーが生じ、軽いやけどのような状態になります。これを修復しようとして炎症が起こります。
炎症が起きている皮膚(真皮)は炎症性サイトカインを放出し傷の修復をしますが、その際の過剰な反応によって肌を紫外線から防衛しようとメラニンを大量につくり、美容医療における障壁(色素沈着や肝斑の増悪)となります。
一度この状態になると、しっかりと保湿をして美白剤を塗布しても改善するまでに数か月要してしまいます。

傷を修復するために炎症そのものは不可欠ですが、修復後は一刻も早くその炎症を鎮めること、あるいは修復中の炎症を必要最低限に抑えること、それが色素沈着を最小限に抑え、いい結果に導く鍵となります。

やっと最近、治療後にいかに炎症を早く抑えるか、そのためのケアというものが注目されるようになってきたように思います。
コーライトやLDM、イオン導入などですね。

私個人としては、ホームケアとしても期間を短く区切ったステロイド外用薬の積極的な活用を推奨しています。ステロイドには、炎症を強力に抑え込む効果があるためです。しかしながら、ステロイドは入手が安価で簡易ですが、だからこそ誤った使い方をするとトラブルを生じやすい薬剤でもあります。
そのためステロイドに対して強い拒絶反応を持つ患者さまも少なくなく、対応に苦慮することもあります。
近年ではステロイドではなく、炎症を引き起こす炎症性サイトカインを選択的にブロックする薬剤や医療コスメが様々出てきています。ステロイドのように安価とはいきませんが、そういった製品の活用も今後どんどん進んでいくのではないかと思います。

もし色素沈着が起きてしまった場合は、美白剤を取り入れつつ、とにかく患部に触れない、擦らないことが鉄則です。そして十分な保湿を心がけてください。そうすることで肌の炎症がスムーズに落ち着いていき、更に肌の代謝が進むことで色素が排出されていきます。これは肝斑のケアとも共通する大切なアプローチです。

美容医療はきちんと行えば1回でもしっかりと効果を感じられる素晴らしい施術ばかりです。
この炎症との付き合いが上手な医師のもとで治療をすれば、少ない回数でもしっかりと効果を感じられます。
しかしながらそれができない医師のもとへいけば、とにかく炎症が少なく回数を重ねて少しずつ効果を出していきましょう!と長く通って良くなっているのかもあまりわからないから途中であきらめてしまう、なんてことも起こりえます。

安かろう悪かろうではありませんが、しっかりと患者様を診て、炎症と付き合いながら治療をするクリニックではどうしても手間もお金もかかります。
それだけ結果を大事に、患者さまを大事に思っているからです。

レジュバがそういったクリニックであると患者様に信じて通っていただけるよう、今日も私たちは考え、学び、診療を行っています。

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