PRP+非架橋ヒアルロン酸「セルラーマトリックス」とは?PRP単独との違いと、うるおい・ハリを支える組み合わせ

「最近、肌の乾燥や小じわが気になる」「自然な印象を大切にしながら、肌のハリを整えたい」。そんなお悩みで注目されているのが、肌質に着目した注入治療です。今回は、ご自身の血液から作るPRPと非架橋ヒアルロン酸を組み合わせる、セルラーマトリックス(Cellular Matrix)についてご紹介します。
PRPはどのような治療?
PRPは「多血小板血漿」の略です。採血した血液を遠心分離し、血小板を含む血漿を調製して治療に用います。血小板が放出する成長因子などを利用し、肌の修復やコラーゲン形成への働きかけを目指します。皮膚組織のコラーゲン増加を報告した研究もありますが、変化の程度には個人差があります。[1]
レジュバで使用しているPRPはRegen Lab社の製品です。この記事では、同社のPRP単独治療と、非架橋ヒアルロン酸を組み合わせたセルラーマトリックスを比較します。PRPは製品や調製法によって性質が異なるため、他社製品も含めたすべてのPRPをひとまとめに評価することはできません。
Regen LabのPRP単独と、セルラーマトリックスの違い
セルラーマトリックスは、専用の閉鎖式システムでPRPと非架橋ヒアルロン酸を組み合わせて調製する製品です。PRPにヒアルロン酸の保水性を加えることが、PRP単独との大きな違いです。[2]
| 比較項目 | Regen LabのPRP単独 | セルラーマトリックス |
|---|---|---|
| 構成 | ご自身の血液由来のPRP | ご自身のPRP+非架橋ヒアルロン酸 |
| 治療の考え方 | 血小板由来の成分を利用した肌質への働きかけ | PRPの働きかけに、HAの保水性を組み合わせる |
| HAの添加 | ここでいうPRP単独には添加しない | 非架橋HAを配合 |
非架橋ヒアルロン酸を入れるメリット
ヒアルロン酸は、もともと皮膚にも存在し、水分を抱え込む性質を持つ成分です。「非架橋」とは、ヒアルロン酸の分子同士を化学的な架橋でつないでいないことを意味します。輪郭形成に使う多くの架橋ヒアルロン酸製剤とは性質が異なり、肌の保水や質感に着目して用いられます。[2,3]
① うるおいを補う
PRPに保水性のある成分を加えることで、乾燥感や肌の質感にもアプローチするという考え方です。非架橋ヒアルロン酸単独の比較試験では、肌の水分量や細かなシワなどの改善が報告されています。ただし、この研究は別製品を使用しており、数値をそのままセルラーマトリックスの効果として示すことはできません。[3]
② 肌質を重視した治療に組み合わせやすい
目指すのは、うるおいやハリのある肌です。大きなくぼみの補正や輪郭形成には、別の治療が適していることもあります。非架橋HAも注入直後にはふくらみやむくみが出るため、「顔がまったく膨らまない」という意味ではありません。
③ PRPと組み合わせる臨床的な意義が研究されている
2021年の93人を対象としたランダム化比較試験では、頬に3回の治療を行い、PRP単独、HA単独、セルラーマトリックスを比較しました。併用群では、顔の見た目に関する患者評価と皮膚弾力性で、単独群より良好な結果が報告されています。[4]
一方で、これは特定の製剤・治療条件で得られた結果です。すべてのPRPより優れている、コラーゲンが何倍にも増える、効果が必ず長く続く、とまでは言えません。また、HAが細胞の働く環境を支えるという考え方と、患者様に実際に生じる効果の大きさは分けて考える必要があります。
治療を検討するときに
乾燥に伴う細かなシワやハリの低下が気になる場合、肌の状態を診察したうえで選択肢を検討します。結果や必要な治療回数には個人差があり、直後のふくらみだけで効果を判断することはできません。
採血と注入を伴うため、痛み、赤み、腫れ、内出血、注入部の一時的な凹凸などが生じることがあります。感染や成分への過敏反応などの可能性もあり、ご自身の血液を使うことが「リスクがない」ことを意味するわけではありません。持病や内服薬、アレルギー歴は診察時にお伝えください。
レジュバでは、肌のお悩みと目指す仕上がりを共有するところから、治療のご相談を始めましょう。PRP単独とHA併用、それぞれの特徴を理解し、ご自身に合う方法を選ぶことが大切です。
参考資料
- PRPとコラーゲン — Abuaf OK, et al. Ann Dermatol. 2016;28(6):718–724. PubMed
- 製品の構成・調製方法 — Regen Lab. RegenPRP–HA: Cellular Matrix Skin(メーカー情報。独立した有効性の根拠ではありません)メーカーサイト
- 非架橋HAの比較試験 — Duteil L, et al. J Clin Aesthet Dermatol. 2023;16(2):29–36.(30人のスプリットフェイス試験。製品はM-HA10でセルラーマトリックスではない。著者の一部はメーカー社員)PubMed
- PRP・HA・併用の比較 — Hersant B, et al. Aesthet Surg J. 2021;41(7):NP854–NP865.(93人のランダム化比較試験)PubMed
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※未承認医薬品等に関する明示
【未承認医薬品等である事の明示】
セルラーマトリックス(PRPと非架橋ヒアルロン酸の調製キット)は日本国内の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品または機器を用いた施術が含まれます。
【入手経路等の明示】
医師の判断のもと国内正規代理店を通じて個人輸入により導入しています。未承認の医薬品・医療機器については、厚生労働省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご覧ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/index.html
【国内の承認機器の有無】
国内で同程度の効能・効果で承認されている医薬品等はありません。
【諸外国における安全性等に係る情報】
諸外国における安全性に関しては認証の取得は確認されておりません。現時点では、重大な副作用の報告はありませんが、重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
【医薬品副作用被害救済制度について】
万が一重篤な副作用が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


